オスマン帝国の文化を現代に蘇らせる「Chinte Ottoman」

MURAT GEDIKによる多機能オットマン

オスマン帝国の文化と現代のデザインが融合した「Chinte Ottoman」は、家庭用からロビーや美術館などの広い空間まで、様々な場所で使用できる多機能なオットマンです。

オットマンとは、オスマン帝国時代から伝わる、スツールやコーヒーテーブルとして使われる家具のことを指します。その名前が示す通り、オットマンは人々が快適に過ごすための家具として、オスマン帝国から広まりました。また、オスマン文化に深く根ざした「cintemani」モチーフは、3つの主要な円とその中に描かれた円から成る図案で、力、権力、主権の象徴とされています。デザイナーのMURAT GEDIKは、このモチーフとオットマンを一つのユニークで現代的なデザインに結びつけることを試みました。

「Chinte Ottoman」は、家庭用だけでなく、美術館やアトリウム、ロビーなどの広い空間での使用を想定してデザインされています。色の組み合わせ、使用する素材、サイズなどは、使用する場所によって無数のバリエーションが可能です。また、セクション式のメカニズムにより、必要に応じて個々に使用することもできます。

足を伸ばしてくつろぐことができるだけでなく、ゲスト用の追加の座席としても使用できます。最も内側の部分は木材や布で作られており、雑誌や本などを収納するスペースが内部に設けられています。また、急な来客時には、散らかったものをすぐに片付けることができます。

使用する場所によって、素材は異なります。外側の円や点には布、革、フェルト、リネンなどの素材が使用され、最も内側の部分は、ロビーなどの広い空間で使用する大型のオットマンには大理石、家庭での使用を考慮して重量を軽減するための小型のオットマンには木材が使用されます。また、図案の各3つの点は、必要に応じて個々に使用することも可能です。

「Chinte Ottoman」は、2017年にA' Furniture Design Awardの鉄賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルと産業の要求を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、実用的で革新的な創造物に授与されます。それらは満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献します。

オスマン帝国の文化と現代のデザインが見事に融合した「Chinte Ottoman」は、そのユニークなデザインと多機能性で、様々な場所を美しく彩ります。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Murat Gedik
画像クレジット: Murat Gedik
プロジェクトチームのメンバー: Murat Gedik
プロジェクト名: Chinte ottoman
プロジェクトのクライアント: Murat Gedik


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